- 投稿日 2006年3月1日(水)01時53分32秒
- 年齢 40〜50才代
- 住所 神奈川
大島渚監督の映画「絞死刑」等などを田村孟と共同で脚本を書いた佐々木守 氏が2月24日、内臓疾患のため死去されたそうです。 私は35年前映像に関わろうとする多くの若者をかわいがってくれていた田 村さんのお世話になっていた者の一人ですが、佐々木守さんとも数回お酒を 飲みながらお話をさせていただく機会がありました。 今思えば、田村さんは、ご自分も含めて、現実に書いている作家自体とその 作品の両方に触れさせて、得るものがあると思えるならば得て、そして乗り 越えて行けいうことであったのでした。(私は察しの悪い弟子で当時は気が 付きませんでしたが) 夜遅くまで飲んで、泊めて頂いた翌朝迎え酒のビールを飲みながら、共同脚 本ってどうやって書くのかと聞いたことがあります。どうやらビールで始ま り、「で、その後どうなったんだよ」と田村さんが佐々木守さんに聞きただ すのだそうです。そんな調子で佐々木守さんがシナリオにしていたというの が実情のようです。佐々木守さんは仲人を田村さんにしてもらったこともあ って、頭が上がらなかったようです。 感想とはちょっと違いますが、佐々木守という優れた共同脚本家が居て、田 村孟が一層冴えていたという関連エピソードです。
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