投稿感想過去ログ
(2001・11・15〜2006・07・17)



菊G (男)
封切り当時映画館でそしてビデオでそして今回デジタルリマスター版DVDで久
しぶりにまた見ました。結局好きなシーンは変わりません。一度奪われた原
爆を取り返してから山下刑事とのカーチェイスに至る部分、堯之さんの切な
い音楽が被さってきて街が朝を迎えて画面が俯瞰になる場面。いいです。こ
れって、すきな音楽を何度もリピートして聴く快感に似てます。そして一番
輝いていた頃のジュリーの何気ない仕草が何度見ても飽きません。じゃあ映
画全体としてどうなのかというと、東映マークの金看板背負った文太さん
と、歌手(あくまで僕にとってジュリーはSingerです)沢田さんとの異種格
闘技的趣向のヴァーチャルスペクタクル映画ですか。文太さんが中心のシー
ンはオーソドックスでベタな東映系アクション映画の様相になり、ジュリー
のシーンは当時の良質なプロモビデオクリップを想起させます。そこに雄之
助さんや天皇や国家や武道館の建造物などがゴジさんの私憤的な刃としてや
るせなく斬り込んでくるわけだから映画自体がカオスの渦のようなもので、
ま、言うなれば監督含めた三つ巴のカルチャーバトルです。ですから従来の
娯楽映画の枠に収まる訳ありません。映画自体が監督自身の生身の過程に過
ぎないのですから。変な話DVDになって途中どっから見ても面白いし、物語の
前後関係に惑わされることなく楽しめます。くどいようですが、ここでの音
楽は最初から最後まで本当に素晴らしく、個人的に昔から堯之さんの大ファ
ンでもある私にしてみればこの映画でのOutTakeを集めたサントラを出して欲
しいくらいです。

RED (男)
  • 投稿日 2006年3月7日(火)22時02分38秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 愛知
二浪の時場末の映画館で観ました。皇居前、メーデーの撮影等どうやって
撮ったのか分かりませんでしたが、いずれにしても相当な覚悟を持たなけれ
ば撮れない映画である事は一瞬にして悟りました。日本にこんなパワーを
持った監督がいた事にとても驚きました。細かい点にこだわる人は色々ケチ
を付けますが、私はそれを超越したものを感じます。
悪魔のような彼奴もDVDでもう一度観たいです。

ゴジにはもう一度胸震わせる映画を作って欲しいと切に願います。

でもあの頃のジュリーと文太に匹敵するタレントは今はいないね。

てつお (男)
  • 投稿日 2006年1月23日(月)14時06分10秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 東京
昨日、デジタルリマスター版DVDのおかげで、20何年ぶりで
作品を拝見することができました。 
上映当時20歳そこそこだった自分の純粋な感激は果たして、
もう薄れてしまっているのか心配でしたが、四半世紀たった
今も鮮烈なイメージは健在でした。

今回、再度見させていただき、前回と決定的に違った感想が
あったので是非と思い投稿しました。 それは、木戸誠役の
沢田研二について、若いころにはただ、「かっこいい!」という
感覚しかなかったのが、今回見たことで、その後の彼の不運
な運命と役柄がオーバーラップして来た事です。

当時、若者に熱狂的支持を受けていたショーケンに続いての
ニューヒーローの誕生と喜んだものでしたが、大芸能プロとの
確執という現実的な問題により、この天才的なエンターテイナ
ーは半強制的にその道を閉ざされてしまいました。 

彼の存在を半ば忘れた頃に、今回作品を見て強く印象に残っ
たのは、やはり短命で俳優生命を終えた松田優作、金子正二
と少し違い、彼の中でもしかしたら、作り物のスターという存在
と決別しようとしていたのではないかという疑問でした。

この映画の沢田研二にはやはり演技ではない、「なにか・・」を
強く見る側に感じさせてくれます。それがもしかすると、役柄と
本人を結び付ける、何かの起爆スイッチを押そうとしていた、
人生前半の影なのかなと強く思ってしまいました。

jellico (男)
  • 投稿日 2006年1月3日(火)16時01分02秒
  • 年齢 20〜30才代
今日、BSフジで放送していました。少し前に「青春の殺人者」も放送してい
ましたが、どちらもハイビジョン録画しました。宝物になりそうな予感。ど
ちらも陰気で寂しい映画ですが、カッコイイですね。そして音楽もいいで
す。 

燻りが長すぎますが、消える前に早く燃え上がってほしいと切に願います。

ダークマン (男)
初見からもう8年程になるが 俺の中ではいまだにこの映画以上のものに出
会えないでいる・・何人もの人にこの映画を貸して感想を聞いたりしたが 
皆一様にラストシーンの山下の不死身ぶりを口にする。・・・俺は人の信念
が肉体を超えると感じたのであのシーンは特に気にならなかったが・・そん
なことよりもこの作品の根底に流れるせつなさや孤独感に強く引かれたとゆ
うのがこの作品を他の作品より抜きん出ていると感じる理由だろうと思
う。・・ゴジが次の映画を作った時が俺の部屋の太陽を盗んだ男のポスター
がはがれる時でありますように・・がんばってください。

轟拳一狼 (男)
 どこまでも荒唐無稽の映画である。前作『青春の殺人者』ではモデルとなった事
件があり、ある程度実際の事件にそくしたリアリティーを追求したらしいが、この
映画は設定そのものがまるでリアリティーがない。映画というものの可能性にとこ
とんまで挑んだ作品である。沢田研二が拳銃を手に入れて、家で一人で拳銃を撃つ
振りをするシーンがある。スコセッシの『タクシー・ドライバー』に似ている。
『タクシー・ドライバー』のデ・ニーロはひたすら肉体改造と拳銃・ナイフの完全
武装によって政治家暗殺に乗り出す。基本的にこの変身願望は同じだと思うが、沢
田研二の気宇はそれよりはるかに壮大だ。武装手段はマグナムなんてちんけな武器
ではないのだから。バス・ジャック事件に巻き込まれた彼は菅原文太に「こんなと
きは理科も役に立ちませんな」と言われるが、実際は理科のほうがはるかに怖かっ
た。肉体に宿る狂気は所詮人間の限界を超えない。その意味で本当の狂気ではな
い。しかしその狂気が肉体を離れて物質に宿ったとき、物質が人間を支配するとい
う逆転現象がおきる。それこそ本物の狂気だ。

 この映画、反体制の映画と見ることもできる。一人のうだつのあがらぬ男が、一
国を翻弄する。しかもとてつもなくつまらぬ要求で。自己の保身に走る政治家。一
人の男を捕らえるのに一般市民を容赦なく拘束する権力。そういったものを笑い飛
ばした映画だとも。しかしこの映画におけるフィクションを支配していたのは沢田
研二ではない。当然菅原文太でも池上希美子でもない。ボーリング球ぐらいの大き
さの原爆というひとつの物質である。原爆に感情はない。しかし沢田研二にはそれ
の声が聞こえる。と言うよりそれに命令されているかのごとく、突き動かされてい
く。そして自分は本当は何がしたいのか、わからないまま突っ走っていく。

 「お前は一体何がしたい。」沢田研二に向けて菅原文太が言ったこの言葉は、沢
田研二自身も自らに問うている。沢田研二は原爆球に聞く。「お前は何がした
い。」スーパー・パワーを手に入れることを夢見て、それだけが目的と化して、い
ざ手に入れてみるとどうすればいいかわからない。彼には自分を命がけで追いかけ
て殉職していった菅原文太や「天皇陛下に会わせろ。会って言いたいことがあ
る。」と言って射殺されていったバス・ジャック犯が、きっとうらやましかったは
ずだ。彼らには明確な目的・信念があった。命を賭けるだけの強固なものが。菅原
文太は沢田研二に向かって言う。「お前に人を殺す権利はない。人を殺していいの
は・・・」そこで言葉に詰まるが、彼は殺人の権利を持つのは国家だけだと言いた
かったに違いない。それだけの信念を持たないと警官は務まらないのだろう。実は
それが一番怖い。そんな信念なんてものを持たない沢田研二は、結構幸せものかも
しれないが、しかしそういう人間は逆になにかに振り回されっぱなしになる。信念
を持たない人間が信念を持った人間を振り回している映画のように見えて、その実
菅原文太はまったく動じていない。沢田研二だけが右往左往している。

 この沢田研二は、明らかに長谷川監督自身である。映画というのも、原爆と同じ
である。映画の中ではなんだってできる。人殺し、女を犯す、国家転覆だってでき
る。実際デビュー作で長谷川監督は主人公に親を殺させている。沢田研二は親のこ
とを聞かれ、「そんなものとっくに殺しちまった。」と言い捨てる。放射能に犯さ
れた体で原爆を抱えて街をさまよう沢田研二は、映画という夢の兵器を手に入れ
て、しかし何をやっていいのかわからない長谷川監督そのものだ。実際この後長谷
川監督は一本も映画を取っていない。いまだに映画という原爆を抱えたまま、傷だ
らけで街をさまよっていると見える。その間に、彼の元で助監督として走り回って
いた相米慎二は、映画を使って自分の世界を作り上げ、死んでいった。「彼がうら
やましい。」『青春の殺人者』のDVDにおまけで付いていたインタビューで、長谷川
監督はぼそりとつぶやいた。

 リアリティーとは何なのか。『青春の殺人者』はある程度リアリティーがあり、
『太陽を盗んだ男』はまったくリアリティーがない。私はさっきそう書いた。でも
本当はそう思っていない。映画は所詮作り物である。モデルがあったとしても、そ
のモデルにどんなに似せたとしても、本物ではない。偽者だ。単に現実にそくして
いるという意味だけでのリアリティーなら、いかなる映画も持ち合わせているはず
がない。映画の求めるリアリティーはそんなものじゃない。映画は夢である。映画
は作り物である。そして映画は鏡である。作り手の姿、本音、メッセージをいかに
映せるか。または被写体の持つ叫びをいかに映せるか。そしてそれを観る人にいか
に伝えるか。それこそが映画の持つリアリティーであるはず。

 私はこの映画に長谷川監督の魂を観た。立派にリアリティーのある映画だったと
思う。

スカラベクログロ (男)
  • 投稿日 2005年2月26日(土)04時06分43秒
  • kennzou88@yahoo.co.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 大阪
主人公が死ななくてよかった。死なないのが良かった。死ねないのが良かっ
た。本編途中より主人公死んだらこの映画救われないなと思っていた。深夜
の叙情に浸るも、翌朝の太陽は恐ろしい。週末の自戒と寂寥が利いてか、自
殺者の多数は月曜日が多いのだという。死ねんよ、そうやすやすとは。

とど (男)
  • 投稿日 2005年2月7日(月)22時23分45秒
  • danna0523@yahoo.co.jp
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 福岡
この映画最高です!
劇場で見て、LD買って(当時12,800円した!)何度も何度も見て・・リマス
ターのLDも買って・・・

もちろんDVDも買いました。
ストーリーも最高!音楽も最高!

邦画では最高の映画です。
もう何書いていいかわかりません!

この映画を見ていない若い人!是非見てほしい!!

佐伯 (男)
  • 投稿日 2005年1月22日(土)23時03分38秒
  • hato@infoseek.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 大阪
5,6回見ました。
寂しい教師の気持ちがわかる年齢になって、そして、過ぎてしまいました。

#######
  • 投稿日 2004年12月12日(日)22時57分47秒
  • #####@msn.com
  • 住所 日本以外
????????さんの感想・・・アンナの書いて
スイマセンでした・・・・。

?????????
そんなのしるか!

?????????
  • 投稿日 2004年12月12日(日)16時43分38秒

天皇巨星 (男)
  • 投稿日 2004年11月20日(土)20時52分15秒
  • kinnikumaso@ybb.ne.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 北海道
日本どころか、世界に誇れる作品。
ストーリーに無茶な所は多々有るが、それを補って余りある強烈なパワー
を感じる事が出来る。
映画でしか表現の出来ない世界がそこにはある、長谷川監督は間違いなく
天才だ、私の知る長谷川監督クラスのクリエイターは他にスタンリーキュー
ブリック位で有ろうか。
いや、キューブリックをも凌駕している。

韋駄天 (男)
  • 投稿日 2004年10月10日(日)10時06分23秒
  • 年齢 20〜30才代
 やっぱり、映画は比較するもじゃないよな。俺の最高に好きな映画だ。

(女)
  • 投稿日 2004年6月15日(火)23時02分25秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 東京
ジュリーがビルを押さえる所、バスター・キートンみたいで良かったです。

田中義光 (男)
  • 投稿日 2004年5月30日(日)05時07分36秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 岐阜
 日本映画史上最高の作品だと思い続けています。大学時代にこの作品と劇
場で出会えたきっかけはアルバイトでこの作品に友人たち(専修大学の)参
加があったことと、撮影現場(読売ランド)にジュリー見たさで何回も通っ
たことがあるのですが、当時のジュリーのかっこいいこと今のキムタクの比
ではありませんでした。

 でも撮影に疲れると自分たちが持っていたグローブとボールでキャッチボ
ールを楽しむ沢田研二(一度相手を勤めさせていただきました)様の姿にこ
れまた感動ものでしたが、それ以上にスクリーンで出来上がった作品の見事
なこと ぜひ今の子供たちにも見せてあげたいものです。

 しがない理科教師の主人公が・・にあこがれてか自分も現在教師として授
業を毎日行っていますが、当時の日本映画の限界を超えた作品でしたし、今
でもここまでの日本映画はないものと思っています。

K (男)
  • 投稿日 2004年5月25日(火)23時52分43秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
青春の殺人者は観たことあったけど、太陽を盗んだ男はリマスター版が出て
から観ました。まずはジャケットに釘付け!!!
内容はというとこれもまたTVブラウン管に釘付けでした。
自分の産まれた頃映画だけど、まずはよくこんな映画撮れたなって感じで
す。
今だと無理そうですね…。
ジュリ−演じる主人公は原爆を作ることが目標だった気がしました。
いざ作ってしまうと、行き場がなくなったような稚拙な言動に走ってしまう
とこが面白かった。ジュリ−が本当にしたかったことはなんだったんでしょ
う?反抗したい対象を模索していたような感じがしました。
高度成長した時代に対して何かわからない憤りみたいなものを感じました。
感想がまとまってないですね。

P.S.タイトルの意味がわからないって感想があったけど、俺は太陽は日の
丸のことでつまり日本から日の丸を盗んだ→日本の核を奪ったって意味だと
思ったんだけどどうでしょう?

K (男)
  • 投稿日 2004年5月25日(火)23時46分41秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
青春の殺人者は観たことあったけど、太陽を盗んだ男はリマスター版が出て
から観ました。まずはジャケットに釘付け!!!
内容はというとこれもまたTVブラウン管に釘付けでした。
自分の産まれた頃映画だけど、まずはよくこんな映画撮れたなって感じで
す。
今だと無理そうですね…。
ジュリ−演じる主人公は原爆を作ることが目標だった気がしました。
いざ作ってしまうと、行き場がなくなったような稚拙な言動に走ってしまう
とこが面白かった。ジュリ−が本当にしたかったことはなんだったんでしょ
う?反抗したい対象を模索していたような感じがしました。
高度成長した時代に対して何かわからない憤りみたいなものを感じました。
感想がまとまってないですね。

P.S.タイトルの意味がわからないって感想があったけど、俺は太陽は日の
丸のことでつまり日本から日の丸を盗んだ→日本の核を奪ったって意味だと
思ったんだけどどうでしょう?

Kentaro
  • 投稿日 2004年5月25日(火)23時32分47秒

受験戦争を無くせ!(第2の要求) (男)
  • 投稿日 2004年4月21日(水)04時36分46秒
  • 年齢 20〜30才代
 去年、近所のTUTAYAでDVDのレンタルがされてたので、何となく借りたんです
が、次に借りようと思ってたDVDのタイトルを忘れてしまった程の強烈なインパクト
を受けたのが昨日、いやついさっきの様に思える映画でした。きっと、こんな凄い
日本映画って最初で最後なんじゃないでしょうか。

 僕は1980年生まれなんで、自分の生まれる1年前に公開された映画なんですが、劇
場のスクリーンでこの作品を見れなかったのがちょっと残念に感じました。予告編
で吹き込まれてる男子生徒のセリフ「フーセンガムの奴また遅刻してやがるよ、た
るんでるよな〜。でも兄貴から聞いたんだけどさ、昔はスゲー熱血漢だったらしい
よ...」とストーリー最後の方、菅原文太さん演じる山下警部と科学博物館の屋
上で対峙した際、城戸誠の「あんたとなら一緒に戦えると思った...」・「この
街はとっくに死んでる。死んでるものを殺して何が悪い。」この三つのセリフを聞
いた時、熱血教師だった城戸先生が、フーセンガムと生徒から揶揄されるまでのユ
ル系教師への変貌に至った時代や社会や色々なものに対する失望、そして孤独とや
り場の無かった淋しさ、それが蓄積した結果、理科の教師と言う方向性からか原爆
製造というテロリズムへと発展して行ったのかも?。と、勝手に僕は城戸誠の人間
像を想像しながら見てしまいました。でも城戸誠=9番をテロリストと言うならば、
きっとこんな夢に溢れたテロリストは後にも先にも9番ただ一人じゃないかと思いま
す。だからこそ、沢井零子(ゼロ)は9番に惹かれたんだと思いますしね。

 きっとこの作品、今のご時世に映像化は不可能だと思いますけど、もしリメイク
とかされたら、きっと深作欣二監督の「バトルロワイアル」と同じかそれ以上の大
騒ぎになるでしょうね。

にゃろめ (女)
  • 投稿日 2004年4月18日(日)19時55分23秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 神奈川
タイトルは知っていたけど観た事がなく、ケーブルテレビでやっていたのを何気な
く観たらハマッてしまった!!観る前は重々しい内容かなと予想していたら、とっ
てもおもしろかった!でも原爆を扱うんだから軽くはないけれど、見事な内容の映
画になっていると思います。音楽もいい!サントラをもちろん購入!そしてDVDで
監督のインタビューも聞けてすごく良かった。一段とおもしろく映画を観る事がで
きます。いくつか疑問を感じるシーンがあると言う人もいると思いますが、細かい
ことは気にしてはいけないのです!私は何も疑問を感じずに観れたけどね。木戸誠
が政府に何を要求したらいいか何をしたいのかわからないというところが共感しま
した。

nyanbino (女)
  • 投稿日 2004年4月8日(木)23時55分57秒
  • m-kish@pdx.ne.jp
  • 年齢 20〜30才代
この映画を見たのは、小学校5年のとき。ジュリーが大好きで、封切りまでどれほど
胸をときめかせていたことか。でもこの映画は若干10歳の女の子には衝撃的すぎた
かも。ジュリーも好きだったけど、あの頃は本気で大人になったら原爆つくろって
思ってました。映画も何回も見に行ってこっそり録音して大学ノートに脚本まで書
いてたんだから。『ゼロの豚豚しい想像によると、プルトニウムを盗んだのは14歳
の女の子。』う〜ん、14歳まではあと何年かあるぞ。なんてね。小学校の卒業文
集、将来の夢はもちろん『理科の先生』....。
さてさてそれから十数年、原爆少女は幸か不幸か物理の才能がまったく無かったた
め、理系には進めませんでした。
でもどうしても『原子力』は頭を離れず、某電力会社がらみの原子力系の仕事を選
択。出張で原発に行くとき(東海村じゃないけど)、プルトニウムなんて言葉が普
通に飛び交う環境に身をおくとき、この映画が思い出されて人知れずゾクゾクして
います。
もうこんな仕事やめてやる〜なんて時にも、この映画をみると自分の原点?に立ち
返れて何とか続けてこれました。何回みたかなんて数え切れません。
ホンモノのプルトニウムとか、原発の中身とか見ちゃうと確かにセットがちゃちい
とかいう感想にもうなずけますが、そんなことを吹き飛ばすに十分なパワーがこの
映画にはあります。
まさに私の人生を決めた一作。
選んだ仕事は後悔していません。長谷川監督、ありがとう。

零子 (女)
  • 投稿日 2004年3月16日(火)03時12分56秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 大分
この映画の凄さを語れるこの場所を見つけられて嬉しいです。
二十数年前見た時、『長谷川和彦ワールド』に圧倒されました。
ジュリーもとっても良かったです。彼がいなかったら城戸誠は世に出れなか
った思います。本当に日本映画史上に残る傑作だと思います。
けれど、(もちろん、それなりの評価はあったけれど)世間で相応の賞賛を
浴びたとは思えません。当時、ジュリーが「僕が出て映画がソンしたので
は・・・」と何かで語っていた様に何処か正当な評価をされなかった気がし
てなりません。
絶賛した映画評論もありました、これが『日本映画の救世主』になれる
か・・・と。
しかし、残念ながらその後長谷川監督が一本も撮ってない現実を考えるとそ
うではなかったのでしょう。とっても、悔しいです。
『太陽を盗んだ男』を見てからの人生の方が少しだけ長くなりましたが、私
の中ではやはりまだNO.1です。
長谷川監督、是非又二十一世紀の城戸誠をもう一度、創って下さい。
『ゴジさんとジュリー』のコンビはもう、無理でしょうか。フフフ。
とにかくここでたくさんの『太陽・・』の感想を読めて幸せです。
『太陽を盗んだ男』は永遠に不滅です!

dado (男)
  • 投稿日 2004年3月15日(月)17時15分50秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 京都
小学校高学年か中学生の頃はじめて視聴しました。    
トラウマとして残りました。
DVD発売後すぐ購入。擦り切れる位見ました。
何度見てもやはりサイコーっす。
この作品の唯一最大の欠点それは
しばらく他の映画を見れなくなってしまう
それほどに
カッコヨク痛くて切なく深淵で卑俗で崇高で、面白すぎる
ことではないでしょうか。

あきら (男)
  • 投稿日 2004年1月17日(土)16時30分41秒
  • 年齢 20〜30才代
初めてみたのは、確か高校生の頃だった思う。衝撃的だった。
当時、私は大藪春彦にはまっていたのだが、其れに似た興奮を覚えた。
特に、原爆を製造する過程のリアルな描写は素晴らしかった。
あのシーンは、プルトニウムの結晶の色がなかなかうまくでなくて、何回も撮り直
したと後に、パンフレットで知り、納得できた。

ストーリーも最高だった。人間の奥に潜む狂気を抉り出していた。
狂気のような事件が、当たり前のように起きている現在で、それを無視するかのよ
うに、垂れ流しのようにドラマや映画がつくられているのが、私には理解できな
い。あの時のジュリーの前では、今の役者が色褪せて見えるのは、私だけだろう
か。

しかし、長谷川和彦もあんな映画を初めにつくってしまったら、もう二度とつくれ
ないのも納得できる。ちょうど、「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーのよう
に。


邑田 (男)
  • 投稿日 2003年11月16日(日)18時32分18秒
  • murata@office-gen.com
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 埼玉
DVD持っているのに係わらず、15日深夜のWOWOWでまた見てしまっ
た。何度見てもやっぱり好きな作品です。
自分にとって70年代後半はたまらなく大事な思い出の時代なので、画面か
ら伝わってくる全ての匂いがうれしくてなりません。

ところでご存知の方いませんかね。
新宿のゼロの公開放送ブースで、池上季実子さんや刑事、ディレクターなど
が話しているシーンのバックでかすかに聞こえる、チャイムのようなピアノ
のようなメロディー音です。
BGMというよりは、SE的に流れています。
このメロディー音は、ATGの初恋地獄篇の冒頭タイトルのバックに使われ
ていたり、日活ロマンポルノの作品などでもBGM的に使用していたりして
います。
私としては、当時の新宿西口あたりで流されていたメロディー音なのではな
いかと想像しているのですが。

たけだ (女)
  • 投稿日 2003年11月11日(火)16時31分24秒
  • 年齢 20〜30才代
ブッ飛んだ。
沢田研二と菅原文太のかっこよさとストーリーに。
「人」はみな胸に原爆を抱えて生きている・・・。

欲望、手に入れても持て余している諸々の物々。

どーして次の監督作品を手がけられないんですか?
待ってます。

河津 (男)
  • 投稿日 2003年11月9日(日)22時41分45秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 熊本
見ごたえがある!面白い!! ジュリーのファンだけど、随分前にビデオ見
ていて思った・・・菅原文太の役柄が「いい所持っていく役だなぁ。いい役
だなぁ」と感じて何だか嫉妬した。いや、そう感じた自分を認めたくなく、
受け入れたくなく、受け入れようとしなかった覚えがある。 今見てもそう
感じるのだろうか・・・。 でも…月並みだけど『いい映画』だ。 今日は
当時買ったサントラ盤のテープ聴こう。

インストール (男)
  • 投稿日 2003年10月27日(月)23時35分57秒
  • shu-ro2@ezweb.ne.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 長野
最近DVDになって、何故今この作品なんだろうと不思議になって、確認する意
味で見てみました。
いやあ、昔からもんもんとして世界を終わらせたい若者はいたんですね。
タクシードライバーやファイトクラブと共通するマッチョリズムを堪能しま
した。いやそれらより、規模が大きく知的で目的もはっきりし、現実的な気
がしました。まいった!
犯罪者の孤独なんて最近のキャッチミーイフユーキャンより具体的だし。
今、あんなこと思い付く若者はいないんでしょう。伝説の9番。
踊る大捜査線みたいな見せ掛けでないエンターテイメント。
リメイクしてくんないかなあ。でも内容が過激だから、今じゃ映倫に引っ掛
かってダメかなあ。
邦画史上最強のエンターテイメントでしょう!!まいった!

meg (女)
日本映画ってこんなに面白いんだ!と日本映画に目覚めさせてくれた作品で
す。学生の頃深夜のテレビ番組で放送されていたのを、ジュリ−の若い頃
カッコエーとなにげに見ていたところ、そのストーリー、スピード感、カッ
との格好良さにぐんぐん引き込まれ、見終わった後、誰かにこの感動を伝え
たいと興奮して寝つけませんでした。次の日学校に行くと二人、偶然見てい
る友人がいてかなり盛り上がったのを憶えています。
70年代の終わりがどのような時代だったのかその頃生まれた私にはよく分か
りませんが、ベトナム戦争も終わって、学生運動も終わって、何かを残した
ままゆるーい時代に移ろうとしていた時に、この映画が上映されたことがな
んだか分かるような気がします。長谷川監督、今のこの曇った時代に新しい
ムーブメントが起こるような映画を期待しております。

リハビリ (男)
  • 投稿日 2003年9月22日(月)23時53分58秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
この映画は7つ上の兄貴からジュリー出演の原爆作る映画があるよって聞い
て、心のどっかに見てみたいな〜って思ってて・・・あれから10年以上過ぎ
た頃かな〜夜中目が覚めてたまたまテレビつけたらそれらしいのがしててテレ
ビブロスで確認して、これが太陽を盗んだ男だと知ったときは運命感じました
ね!ありがとうTBSのダイヤモンドシアター!!この映画の感想は長谷川監
督が映画撮らないことは日本映画にすごい損失を与えたと言うことかな!

mari (女)
  • 投稿日 2003年9月10日(水)19時26分13秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 北海道
亡くなった祖父が、生前“日本のいい男”の一人に沢田研二を挙げていました。
ミュージシャンとしての、派手に飾り立てた姿しか知らなかったから
それほど興味はなく、その頃はそれがわからなかったけれど
人の本質的な虚無感・孤独感があのように表現出来る人なのですね。
日本映画がこんなにおもしろいと感じたのも初めてでした。
素敵な映画に出会えてとても幸せです。

lemmone (男)
1970年代後半という「時代」を輪切りにし、「ポップ」に綴った作品といえる
と思います。当時流行のインベーダーゲームの効果音、当時のラジオリスナーの生
の声、王選手のナイター中継、当時タブー視されていたローリングストーンズの来
日コンサート。国内外の作品を問わずこれほどまでに時代の描写と、エンターテイ
メント性を両立し得た作品がかつてあったでしょうか?(2003年の現在まで
も)。とにかく最初ビデオで観た時はかなりの衝撃で、一週間は頭の中にキドマコ
トが棲みついていました。当時、夢中で観ていた黒澤明のどの作品より、衝撃的で
した。また脚本の素晴らしさ、沢田研二の怪演以上に私が感動したのは、井上暁之
の手によるBGMです。最初見終わった後、ビデオとアンプを繋いでBGMの部分
だけをカセットテープにダビングして、ウォークマンで聞いていたほどでした。ち
なみに、ここに投稿されているほとんどの方は、オープニングのピアノのテーマ曲
が耳に残っているのではないでしょうか。最初観た時から既に15年が経ち、最近
ではDVDが発売されて、音もかなり良くなったと思います。この間、そのDVD
を知り合いの女性にプレゼントしたら、「つまんな〜い」と全部観ないで、翌日に
はビデオ買取屋に売られてしまいました。「時代」は変わったようです。(俺が嫌
われいるだけか、ん!)

#9
この映画、僕が中学2年の時にロードショーで観ました。そして、最近なぜか
もう一度観たくなってDVD買って見ました。最初に見た中学生の時は、一回観
た後、もう一度観たくなったりして、結局3回も映画館に足を運びました。
その頃、学校が終わると毎日、予備校に通わされていて、夜ごはんも予備校
の帰りにどこかで食べてこれるように親に毎日千円渡されていました。父も
母も会社に勤めていて帰宅が遅い鍵っ子の僕は、予備校サボって映画館行っ
たり、本屋で立ち読みしたり、レコード屋行ったり、ゲームセンター行った
りしてました。ちょうどRollingStonesのMiss youが流行り終わった頃で、ス
ペースインベーダーも流行っていた頃。小学生5年の時に、初めてサリンジャ
ー読んで感動して、それから太宰読んだり三島を読んだり、カミュを読んだ
り、ウィリアムバロウズ読んだり。そして音楽ではパティスミスを聴いたり
してた頃。かなり多感な時期に、いろいろなアーティストの影響をガキなが
ら受けまくっていた時、この映画を観たんです。不思議な余韻を残す映画。
というのが率直な感想です。そして久しぶりに観て、感じたことは、「知ら
ない間に僕の中にずっと城戸マコトは生きていたんだなぁ。」ということで
した。例えば、ビートルズのジョンに影響受けて、ファッションも考え方も
変わりました、というのではない、もっと潜在的で粘着的な何か、実は僕個
人の中にも息づいていた虚無に近い何かの感情的な塊があって、それがあの
映画によって覚醒されて、ミニ城戸になって巣食っていたような(笑)。自分
の中で影響として認めないながら、実は今の今まで、彼に影響受けまくって
いたんですね。今僕は38才なので、初めてこの映画を観た14才の頃から逆算
すると、実に24年間も!!すごいな!! でも、今は何かがふっ切れた気がしま
すね。今の今になって、城戸さんのこと、客観的に見られる気がします
(笑)。でも、この24年間で、日本も大きく変わりましたよね。そして、城戸
マコトのような芯からの虚無に対して、善悪の価値観を超越して、まっこう
から挑む日本人は少なくなった気がします。ポーズとかファッションでは、
キメられるんだけど。。でもそういう純粋なアナーキズムって、こういう島
国にいて和を見えない宗教的背景に置いているこの国の人間にとっては、逆
説的に必要不可欠なもののような気もしますね。そして、それはエンターテ
インメントの世界でも。。長谷川さん、これからも素晴らしい極上の映画を
よろしくお願いします。

映画のシーンの中で、河岸の材木置き場かなんかの上をゼロと歩いている時
に「両親は何しているの?」みたいな問いかけに、「とっくの昔に殺した。」
ってセリフを言うでしょ。なんかあの一言が、中ボーの時、メチャクチャカ
ッコ良く感じたなぁ。。

佐藤行博 (男)
なぜ、僕が見ようと思ったか。あらすじを読んで衝撃を受けました。なぜな
ら、核爆弾という武器を個人が持つということに対して。僕は今まで国単位
でのこととしかなかった。そして、見終わってなんか、こういうことが現実
に起こりそうだなと不安にもなったし、全然、古臭くなく、すごく新しい作
品に思えました。今の時代の我々が持っている閉塞感が壊れたときの負のパ
ワーの一部を見た気がしました。こんなすごい映画を作った、長谷川監督が
まだ、二作しか作っていないと聞いて、何やってんだ日本映画界はと怒りも
覚えました。長谷川監督、できるだけ多くの作品が世に出ますように応援い
たしております。

山下明彦
  • 投稿日 2002年12月20日(金)17時24分26秒

うかわ (男)
  • 投稿日 2002年12月17日(火)10時32分37秒
  • 年齢 20〜30才代
俺は、この映画をコントだと思ってる。もちろん最高のコントだ。ジュリーが,お
まわりから、ピストルを盗むシーン。ありゃドリフだ。文太の空とぶシーン,最後
なかなか死なないシーン,笑ってしまう。本気でやってるからこそ,映画の見せ場
だからこそ、よけいにおもろい。さしずめジュリーは、おれの心を盗んだ男だね。

ジュリーファンの男(20) (男)
  • 投稿日 2002年11月19日(火)11時07分26秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 埼玉
 ものすごく印象深い映画。美辞麗句をたくさん並べ立てたところで、この映画を
的確に表現することは出来ません。だから敢えてこの一言だけ。この映画をビデオ
で五回、劇場で四回見た私ですが、今日もまた池袋新文芸座での上映会に馳せ参じ
ます。こうしてこのサイトで頭の中を太陽を盗んだ男で徐々に満たしていき、さあ
新文芸座に乗り込むぞ!

鬼武者 (男)
  • 投稿日 2002年11月2日(土)08時16分01秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 三重
 はっきり言ってすごい内容だった。原子爆弾をつくるなんて。原子力発電所に進
入してプルトニウムを盗む。あの超人的な動きやあの装備(マスク・火炎放射器
等)はいったいどこで入手したのか?映画なので仕方がないが、ちょっと設定に無
理があるような気がした。
 沢田研二扮する木戸誠はいったい何なのか?左翼のテロリストか?あの行動は常
人には考えられないことである。結果的に原子爆弾は爆発しなかったが、非核を守
る日本においては重大な事件であったには変わりない。
 近年は有事法制や米国への盲従政治路線になってきている我が国であるが、木戸
のような人物が本当に現れたら、日本政府はいったいどうするのだろう。あの要求
項目に有事法制反対、日米安保反対等々を盛り込めば現在の日本を良い方向に変え
ていけるかもしれない。この行き先不透明かつ国民を犠牲にするな日本国政治を変
えるには極左思想が必要なのかもしれない。
 最後のシーンは原子爆弾を持って木戸が歩いていたが、あの続きが気になるもの
である。いったいどうなるのか?
 今後日本はどうなるか全く予想もつかないが、太陽を盗んだ男のように国を変え
ていきたいと思っている。
今泉リキヤ (男)
  • 投稿日 2002年9月15日(日)16時10分41秒
  • ir6jc@ezweb.ne.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 愛知
皆さんの感想読んでいてひとつ思いました。
・『キューブリックっぽい』『黒澤、今村に匹敵』
あ−何となく分かります。でもちょっとそれ違う。
・『ジュリ−がデニーロ超えてる』
それもわかります。でも何か違う。

・キューブリックって感情よりビジュアルって気がする。
その点、もちろんビジュアルは意識してるものの、
長谷川は圧倒的に感情重視な気がする。
そういう点では『カサヴェテスっぽい』
・デニーロ。好きです。
でもデニーロにまさる狂気、出せる人いっぱいいるよ。
例えば、外人なら「シャイニング」のニコルソン。
日本人の三船だってそう。
だけど、『ジュリー』には色気がある。そういう変態狂気。
これは日本のアノ役者しかもっていません。
『ジュリ−が田中邦衛(アオ大将)超えてる』

かなり自分勝手に書きました。すみません。私はバカです。

村上 (男)
作品は高円寺のレンタルビデオ、オービス店主(20年来の友人)の紹介で、DVDを
購入し鑑賞しました。とにかく面白かったです。ストーリーの奇抜さ、構成の巧み
さは日本独自の空気にあふれ、まことに素晴らしいものでした。海外の作品と比べ
る必要はありませんが、レベルはまさにワールドクラスではないかと実感しまし
た。一つ気になったのは、長谷川監督が特典ディスクのインタビューでも語られて
いたとおり、女性の描き方でした。素人としての意見はありますが、作品はどんな
意味でも作る側の実物大の部分があると思うので、作品が好きであればノーコメン
トとしたいと思います。
20年以上前の作品にもかかわらず、現代に通用するポップな感覚はもっと高く評価
されるべきものだと感じます。今年45歳を迎えますが、11PMでの告知は記憶があ
ります。しかし、当時は邦画の持つ魅力がロック少年にはいまひとつせまってこな
くて、映画館へ足を運びませんでした。
2002年、映画館での上映のみならず、さまざまな鑑賞形態が存在する現在だからこ
そ、多くの人の心を掴むことが出来たのではないでしょうか?やはり多くの人に知
らしめることは非常に重要ですね。
この作品のあと、長谷川監督の脚本の「悪魔のようなあいつ」、監督作品の「青春
の殺人者」をディスクで堪能しました。「太陽を盗んだ男」とは違いましたが考え
させられるところが多い、名作でした。
自作でも、蚊をたたくシーン期待しています。

奥寺椿 (女)
  • 投稿日 2002年8月14日(水)19時01分19秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
私が生まれた頃、沢田研二がこんなにかっこよかったなんて!!
ちょっとショックでした。(タイガース時代の映画は観たことあるのですが、ただ
のアイドルとしか思えませんでした。)
もう私の王子様です!(さむいと言わないで)
ジュリーにもビックリですが、この映画に出てくる当時の東京の街並みもなんとな
くレトロでよかったなあ。渋谷東急の屋上から五億円がばらまかれたシーンとか。
昔、古畑任三郎の木村拓哉かなんかが出た回で、赤か青どちらのコードを切るかっ
ていうのがあったと思うんですが、この映画のパクリだったのですね。
数年前に東海村で臨界事故が起きたとき、この映画を昔から知っている人たちはき
っと何か感じたのでしょうね。私は順序が逆でしたけど。
原爆を作るだなんてストーリイ、荒唐無稽で馬鹿馬鹿しくなってしまいそうだけ
ど、この映画は今見ても全く無理が無いし古臭くないし、ものすごく心に残りまし
た。公開当時はかなり先進的だったんじゃないでしょうか?もっと早くみとくんだ
った!でも出会えて良かったです。
「悪魔のようなあいつ」ってDVDしか出てないんですか?観たくてしょうがないんで
すが。

さとし (男)
  • 投稿日 2002年8月11日(日)16時15分50秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 千葉
キューブリック作品っぽく、ジュリーはデニーロに匹敵する狂気をはらんでる、超
ハイテンション映画!つい最近(2002年夏です)この映画ビデオで観たんだけど、
20年以上も前に、こんな作品あったなんて、いやぁ〜、今まで俺なにやってたんだ
ろ。

ひろ (女)
  • 投稿日 2002年7月10日(水)21時12分10秒
私はこの映画上映前の試写会で見ました。
原爆を作ったり、車が飛んだり、かなり派手な映画ですが、細かい描写もすごいと
思う。
たとえば、城戸先生…、化学の時間に原爆を作る授業、生徒が「授業をしてくださ
い」といえば「勉強は塾でやっているだろう、学校に来てまで受験勉強をしなくて
よろしい(だったかな?)…」
この台詞言える先生現実にいたらすごいと思う。
いつも風船ガムを噛む先生、原爆作りに疲れて居眠りばかりして…
修学旅行で生徒を守る城戸先生…。
ただ、ラストの方は先生業どこに行ったのかな…?

とにかくカッコいい、ジュリー!!
アイドルを超えた作品にめぐり会えた彼は幸せ者だと思います。

福田 (男)
こんくらい嘘くさい事やると映画ってのは、面白いなーーーと、思いました。嘘く
さいと言っても、起こりそうな、嘘くささが、たまりませんでした。
一人の教師が、50万借金して、一人で原子爆弾を、作るなんて、しかも作り方の
原始構図が、本物ってとこが、リアルですねーーー!!!秋葉原で、材料を、集め
てきて、アパートで、黙々と作る姿なんて、研究室じゃなく一般市民が、作り上げ
ていく姿が、良かった!!
しかも野球中継を、見せてくれってのも、リアルでしたねーーー!!
現実じゃないんだけどより現実に見せる、インパクトを、与えてくれた映画でし
た。枠組は、とてつもなく嘘臭い内容でも、ちょこちょこと、細かい部分の演出
が、しっかりとリアリティーなので、起こりそうな予感がしました。
リアリティーの面白さを、見せられた、魅力ある映画です。

清水ヤスヒデ
1970年代の後半にこんな面白い映画がつくられていてビックリした。
ハッキリ言ってこの映画は「ダイ・ハード」を超えている。
プルトニウム型原子爆弾について調べてみましたが、やはり非常にデリー
ケーとな構造をしていて一人でつくるのはまず不可能でしょうが、エンター
テイメントとして見ればつくっていく過程も科学的でとても面白い。「核」
を持ってしまった人類の困惑を実によく描いている。日本にもこんな才能の
ある監督がいたのかと思った。「黒澤」、「今村」、「伊丹」に並ぶ才能で
ある。
長谷川先生に手紙を書こうと思って人名辞典を調べましたが、現在はもう世
田谷の桜上水にはおいでにならないようで、ガッカリしましたがネットを検
索してヒットしたので喜んでいます。映画の中でジュリーが「ビル、倒れて
くる・・・・」あのシーンが独特のニヒリズムが感じられてシビレル。
嗚呼、僕もスタッフの一員になりたいな!

ミツ46 (男)
  • 投稿日 2002年6月7日(金)14時08分14秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 香川
なんで、いまの日本映画界はこの作品を越える作品を作れないの
だろうか?いや、多分だれも越えれない。長谷川さん金つぎ込んでください!
そのために、チャリティーだってしよう!お金をかけて!人をかけて!命かけて
くれませんか?長谷川さんしか今の状況を越えることができる人はいない。
ぼくがそこまでいくのに映画界は潰れてしまいます。もしくはつぶしてやりなおし
てもいいのかもしれないけど、どっちだっていい。長谷川さんしかいません。
               長谷川をいつかこえる映画監督より。

せの (男)
  • 投稿日 2002年6月1日(土)02時01分45秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 埼玉
最初に見たのは、2年前のTBSの再放送でしたが、丁度佐賀バスジャック事件
があり、ネットでこの映画名があったのでとりあえず見てました。
何気なく見ているうちにそのストーリにどんどん引き込まれていきました。
最後の文太のシーンには笑いましたが・・・
自分が日本映画でここまではまったのは、珍しいです。
ちなみに好きなシーンは、ジュリーが東海村に向かう車内での目線及びその音楽
です。

渚にて (男)
  • 投稿日 2002年4月12日(金)00時43分32秒
  • 年齢 10才代以下
  • 住所 新潟
友達と夜中に二人で見た。ジュリーを見直した。池上季実子があんなにキレ
イだとは思わなかった。しかしやはり一番好きなのは文太。特にヘリコプタ
ーのシーンは二人ともぶったまげた。見終えるころには朝になっていた。不
思議な夜。不思議な朝。

加奈マン (男)
  • 投稿日 2002年4月7日(日)23時12分19秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 群馬
 渋谷のデパートで首に双眼鏡をぶらさげて、サングラスを掛けた長髪の男が店内
をうろついていたらすぐに怪しい人だと思われて警備員にマークされるのじゃあな
いかな?ふしぎだなあ?

baby baby (男)
  • 投稿日 2002年3月14日(木)12時53分25秒
  • soul-baby@ezweb.ne.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
「青春の殺人者」を観てぶったまげ、ずっと観たいと思ってた「太陽を盗
んだ男」。期待しすぎていたのか、僕は駄目だった。いや、駄目、と一言で
片付けてしまうのは乱暴だ、でもとにかくがっかりは、した。なんでかなあ
と考えた。例えば「青春の殺人者」だったら、あの母親と息子のからみ。あ
そこも僕は、半ば笑いながら観た。「ここまでやるのかよ」と。そしてその
笑いは、やがて驚嘆の念に収束されていった。で、「太陽を盗んだ男」だ。
この映画には、半ば笑いながら観れるシーンが随所にある。得に笑ったの
は、原爆を奪還するシーン、文太がヘリにぶらさがって現れるシーン、ラス
トの対決。で、それらのシーンが、紙一重で収束していかないのだ。観てい
てのめりこめず「はは、やってるよ」で終わってしまったのだ。楽しみ方が
分からなかった、と言えばいいのか、超個性的な映画だが、平たくいやあ楽
しめなかったのだ。

ラスタマン (男)
  • 投稿日 2002年2月28日(木)00時11分49秒
  • 年齢 40〜50才代
  • 住所 三重
 大衆闘争なんて端っから信じちゃいねえ。
 少数精鋭による武力闘争も72年2月、雪のあさま山荘で夢と散った。
 残された戦い方に何があるのか?
 その答えが、ここにあった。

みつ (男)
小学生の時、TVを録画しといたけど、
途中から消えちゃって・・・
たしかデパートから札束をばら撒くシーンだった。

今日DVD買って何十年ぶりかで見ることが出来・・・
すごい感激しました。レベルが高いなんてモノじゃない!
神がかり的なモノを感じました。
今、日本映画でこんなものすごい写真は絶対に撮れない。
そしてこんなシナリオを書ける人、
こんな映画を撮れる人、もう居ないです。
僕が言うのもだいそれてるけど、
シナリオが良く出来てる。大雑把に話を進めようとしていない。
丁寧だし。
スローとかも効果的だと思うし。
唸ったのは、池上季実子を海に落とすシーンで
思わず、ジュリーの髪を握ってしまうところなんて・・・
恋愛映画だし、青春映画でもあったんですね。
ホント奇跡のような映画だと思いました。
久々に心の中までスッキリしたような、
爽快感です!

若輩者のぶんざいでこのような感想でお許し下さい。
誰かに伝えたくて、そして誰かにお礼を言いたくて
書き込みました。






マイケル (男)
  • 投稿日 2002年2月4日(月)21時43分39秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 大阪
小学校の時、修学旅行で広島と長崎に行きました。僕は学級委員などもやっていて
優等生でした。いえ、それは仮面を被っていただけで、本当の自分ではなかったの
です。先生が恐くて仕方なくそうしていたのです。真面目な顔して、心は泥泥して
いました。
 広島の原爆資料館に行きました。それまでの修学旅行では鈴鹿サーキットでし
た。僕らの代から広島と長崎になったのです。当然、僕は不満でした。なぜ、修学
旅行でこんなえげつない物を見なければならないのだと。ある映像が繰り返しなが
れていました。爆弾が爆発し、地面がもっこと持ち上がり、キノコ雲ができ、すご
い爆風が起こる、そんな映像でした。僕はその映像をみながら、すべての不満を、
糞野郎!といった気持ちを、思いっきり笑いながらその映像に言ってやたのです。
「うっ、うっ、生まれるぅぅぅー!!!」
友達は笑いました。そして、三、四人で声を合わせて爆発に合わせてもう一度笑顔
で言ってやったのです。
「生まれるぅぅぅぅー!!!」
 それは無意識の母性への憧れだったのかもしれません。
 「生まれる」・・・・そうです。原子爆弾はたくさんの人の命を奪った。けれど
も、それ以上のものを生んだのではないでしょうか。原子爆弾はたくさんの命を奪
いました。しかし、それ以上のものをこの世に生んだのです。この映画もその一つ
ではないでしょうか?そんな事を思いました。



snowy
先日やっと劇場で観てきました!以前から観たかったので映画館で上映されて嬉しか
ったです。
とにかく面白い展開で期待通り面白かったです!!
こういうみごたえのある日本映画が、もっと作られればいいのになぁとしみじみ思
いました。
それにしてもジュリーかっこよいですねー!二十年前の作品なのにジュリーの男前
ぶりと、
作品の勢いに感動です。

kipu (女)
  • 投稿日 2001年12月1日(土)06時05分09秒
  • mk_ouc@yahoo.co.jp
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
小学生の時にTVで放映したのを視てたんです。すごく印象に残っていて、ど
うしてビデオとか出て無いんだろうって、ずうっと思ってました。同じ世代
の人達は、誰もこの映画の事知らなくて、「設定もストーリーも、ジュリー
も、マジで洋画に負けて無いんだよ」なんて説明しても、わかってもらえな
くて辛かった!幼い頃感じたショックとはまた別の衝撃がありました。

べあ
2001年11月3日「銀座シネパトス」「相米慎二特集」オープニングイベント   
                                     
 『太陽を盗んだ男』特別上映アンケートより文章部のみ抜粋         
                                     
  姓名(年令) 今回で『太陽を盗んだ男』は何回目
1-「長谷川和彦×荒井晴彦 トークライブ」を聞いての感想をお聞かせください
2-この映画の感想を自由にお書きください。
3-長谷川和彦氏、荒井晴彦氏へのメッセージがあればお書きください。
                                     
 以下のURLで集計した 回答が 読めます。
http://www.tcn.zaq.ne.jp/wonderbear/cinepatosu01.html
( アンケート実施者 ハヤカワ・エージェンシー 安達さん )

かい (男)
  • 投稿日 2001年11月22日(木)02時57分51秒
  • 年齢 20〜30才代
  • 住所 東京
20代半ば、もっとも悩んでいたころに
「太陽を盗んだ男」をビデオで観た。
そのころ何もかもふっとばしたい気持ちだったが、
その心が原爆を作成する沢田研二と通じるものがあった
ような気がする。
自分が放射能に汚染されても
ふっとばしたい気持ち
それは理屈ではない狂気、破壊衝動だと思う。


和田隆司 (男)
  • 投稿日 2001年11月15日(木)23時52分00秒
  • 年齢 20〜30才代
作品タイトルから 出演者でみたいと思いました。
内容も、言葉足らずだけど 大変たのしいものでした。
                                     
 
(2001.10 テアトル梅田「太陽」上映会「ゴジサイト」アンケート より)

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