- 投稿日 2006年1月23日(月)14時06分10秒
- 年齢 40〜50才代
- 住所 東京
昨日、デジタルリマスター版DVDのおかげで、20何年ぶりで
作品を拝見することができました。
上映当時20歳そこそこだった自分の純粋な感激は果たして、
もう薄れてしまっているのか心配でしたが、四半世紀たった
今も鮮烈なイメージは健在でした。
今回、再度見させていただき、前回と決定的に違った感想が
あったので是非と思い投稿しました。 それは、木戸誠役の
沢田研二について、若いころにはただ、「かっこいい!」という
感覚しかなかったのが、今回見たことで、その後の彼の不運
な運命と役柄がオーバーラップして来た事です。
当時、若者に熱狂的支持を受けていたショーケンに続いての
ニューヒーローの誕生と喜んだものでしたが、大芸能プロとの
確執という現実的な問題により、この天才的なエンターテイナ
ーは半強制的にその道を閉ざされてしまいました。
彼の存在を半ば忘れた頃に、今回作品を見て強く印象に残っ
たのは、やはり短命で俳優生命を終えた松田優作、金子正二
と少し違い、彼の中でもしかしたら、作り物のスターという存在
と決別しようとしていたのではないかという疑問でした。
この映画の沢田研二にはやはり演技ではない、「なにか・・」を
強く見る側に感じさせてくれます。それがもしかすると、役柄と
本人を結び付ける、何かの起爆スイッチを押そうとしていた、
人生前半の影なのかなと強く思ってしまいました。
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